8月24日、伊那谷有機農業塾が開講しました!白鳥孝伊那市長、杉山修一弘前大学名誉教授が有機栽培・自然栽培の未来と可能性を語る

2022.09.05

伊那谷の有機農業の振興に向けた学びと交流の場である「伊那谷有機農業塾」の第1回を、8月24日(水)、「きたっせ」で開催しました。受講者は会場参加が53名、オンライン(YouTube)受講が95名と、有機農業に関心を持つ多くの参加者が集まりました。新型コロナ感染症の感染防止対策の観点から、会場に入る人数を制限し伊那谷の有機農家の方を優先しましたが、オンラインでは伊那市を中心に市外、県外からも多くの方々が視聴しました。


「伊那市が目指す有機農業の将来戦略」と題したオープニングトークに立った白鳥孝伊那市長は、「住み続けられる伊那市」「エネルギー、水、食べ物を自給できる地域」「自立した地域を成立させて日本を支えていく」の3本の柱で伊那市の未来像を語り、そのための施策として有機農業の振興に力を入れたいと、本塾を開催するにあたっての抱負を語りました。

第1回の講師である弘前大学の杉山修一名誉教授は、「有機農業の可能性と未来」というテーマで講演。「脱炭素社会」に向けた世界や日本の動向に触れ、有機農業がこの「脱炭素社会の形成」の大きな役割を果すであろうことを強調しました。さらに「有機農法の定義」、「無肥料で作物を収穫できるか」、「土壌中の微生物が果たす役割」、「無農薬での病害虫対策」などについて説明があったあと、「脱炭素社会への転換は、化石エネルギー依存から自然システムの利用に移行することがカギを握る」とまとめました。

※画像は会場の風景。熱心な受講生が詰めかけた