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NEWSお知らせ
ニュース一覧ABOUT伊那谷の
地域資源を活かし
持続可能な地域を目指す
有機農業の学び場
伊那市が主催する伊那谷有機農業塾は、
伊那谷の地で有機農業への
理解を深めるための学び場です。
講師陣には現役有機農家をはじめ、
有機農業の専門家や地域づくりを
実践するプレイヤーを迎え、
全6回の講義を実施します。
この塾では、農薬や化学肥料を使わない
自然生態系を生かした
有機農業に関する学びを通して、
伊那谷が地域資源を活かす
有機農業推進地域となるための基盤を築き、
環境保全への貢献と、日本を支える地域を目指します。
伊那谷とは
伊那谷は、本州の真ん中、長野県に位置する南アルプスと中央アルプスに囲まれた広い盆地。高低差が2,500mもあり、東西南北に山・森・里が広がる明るく開けた特徴を持つ谷です。雄大な自然が広がり、晴れた日が多いので素晴らしい景色が楽しめる地域です。
農業生産に適した農地
中山間地域で傾斜がある農地が多いものの、標高約600mから1,000mまでに分布し高低差があるため、多様な作物の栽培が可能です。また、気候も冷涼で病害虫の被害も少なく、かんがい用水が利用可能な農地も多く、環境にやさしい持続可能な農業生産を行うのに適した地域です。
寒暖差が大きいこの恵まれた農地では、色鮮やかで糖度が高い伊那谷野菜をはじめ、四季折々多様な食材が育ちます。
有機農業推進地域を
目指して
近年、温暖化の影響で、いままでと同じように農業を続けることができるだろうか?という心配を持つ方も多いと思います。実際、毎年多くの地域で気象災害が発生し、いままでにない気象によって農作物がうまく育たないということも起こっています。また、肥料等の農業資材は輸入に依存していること、農業従事者の減少や高齢化が進んでいることなどから、持続的に農業を営むことが難しくなっています。
農林水産省は、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する政策方針として「みどりの食料システム戦略」を掲げています。
「2050年までに目指す姿」として
掲げる農業関連の項目は、大きく4つ。
- 1農林水産業の
CO2ゼロエミッション化の実現 - 2低リスク農薬への転換、
総合的な病害虫管理体系の確立・普及に加え、
ネオニコチノイド系を含む従来の殺虫剤に代わる
新規農薬等の開発により化学農薬の
使用量(リスク換算)を50%低減 - 3輸入原料や化石燃料を原料とした
化学肥料の使用量を30%低減 - 4耕地面積に占める有機農業の取り組み面積の
割合を25%(100万ヘクタール)に拡大
これらのミッションを達成するために、私たちは農業生産に適した伊那谷の農地を有機農業推進地域にし、伊那谷から持続可能な地域づくりに貢献したいと考えています。
講 義
2022.8.24(水)
有機農業の可能性と未来
いま、私たちは地球環境の危機に直面しています。農業では環境負荷の少ない生産技術に本格的に取り組み、生産性向上から持続可能性の時代へと向かっています。自然栽培の研究に取り組まれている杉山教授を迎えて、農業と密接に結びつく地球環境の課題と現状を知り、有機農業の定義や他の栽培方法との違い、メリット、食と暮らしの未来について学びます。
2022.9.14(水)
自然の力を生かした栽培と土づくり
自然の摂理を尊重した農業を推進する宮崎県綾町で、農業技術が今ほど確立されておらず、農薬や市販の肥料などがない時代から、親子三代にわたり自然循環型農業に取り組んでいる北野氏。その最大の鍵となるのは土作り。
北野氏の経験から、有機農業に必要な自然生態系のメカニズム・植物生理や堆肥、肥料などについての基礎(物理性・化学性・生物性)や、環境負荷をかけない栽培と土づくりの考えを学びます。
2022.10.12(水)
持続可能な農業を地域で支える〜オーガニックの課題解決に向けた取り組みとは
京都市内の八百屋数軒と、京都縦貫自動車道沿いの有機農家さん達とで、共同の物流便を走らせる京都オーガニックアクションは、八百屋同士、農家同士が情報を共有したり、共同で地場のオーガニック野菜を地域内で流通させるような取組が次々と生まれています。代表の鈴木氏より地域の持続可能な農業と、その生産物を食べる人たちの食卓を繋ぐ取り組みについて学びます。
2022.11.09(水)
日本有数の“有機農業のまち”から学ぶ地域づくり
オーガニックを軸に地域全体をフィールドとして、季節、農産物の旬、来訪者のシーンに合わせたプログラムの開発し、「食べる」「交流する」「学ぶ」「泊まる」「買う」という、一連の体験を、来訪者のニーズに合わせて柔軟に提供する山都でしか。地域の魅力や課題解決をビジネスに変える山都でしかの取組事例と行政とのユニークな付き合い方を八田氏より学びます。
2023.01.11(水)
有機米を学校給食に~いすみ市の公民協働による有機米産地形成モデル
オーガニック給食の先進地、千葉県いすみ市。全国で初めて、市内すべての小中学校の給食に100%有機米を導入し、大きな話題を呼んでいます。
その背景には、希少生物も多く、自然の恵み豊かな里山や里海地帯を活かした有機農業を推進するいすみ市と、地元農家の公民連携によって生まれた取り組みにあります。
今回は、学校給食需要をとおして有機米産地をつくった担当者、いすみ市農林課・鮫田晋氏と、この取り組みを機に慣行農業から有機農業に転身し、学校給食を支えている農事組合法人みねやの里・矢澤喜久雄氏を迎えて、公民協働による有機米産地形成モデルについて学びます。
想定参加者
伊那谷地域で有機農業を始めたいと考えている方
農業に関わりのある方
有機栽培の作物に興味関心がある方
有機農産物を扱う、
または扱いたいと考えている伊那谷地域の飲食事業者
伊那谷地域の農業関係者、行政関係者
など
講義の流れ
- 18:00〜18:30
- 受付開始
- 18:30〜19:40
- 講師による講義
- 19:40〜20:00
- 質疑応答
- 20:00
- 終了
定員
各回30名
講義は単発受講可能。会場で受講できる人数は30名までのため、
30名を超えた場合は、オンライン視聴枠をご用意いたします。
会場で受講できる方は、「伊那谷で現在農業を営んでいる、
またはこれから営む予定の方」を優先させていただきます。
参加費
無料
開催場所
-
【第1回】伊那市地域活性化センター(きたっせ)
長野県伊那市山寺 1979-2 googlemapを開く -
【第2回〜6回】産業と若者が息づく拠点施設(allla)※予定
長野県伊那市荒井3428-7 googlemapを開く -
【全講義】
オンライン視聴(YouTube配信)
よくある質問
- Q1講義はオンライン参加
は可能ですか? - Aオンライン参加は受け付けております。YouTube配信を予定しており、申し込みの際に希望をお伝えください。ただし、質問はチャットでの受付となり、会場の方の質問を優先させていただきます。
- Q2予定が合わない日程があり、
通しで参加ができません。 - A講義は単発受講が可能です。申し込みの際に参加希望の講義をお選びください。
- Q3農業の実践の場はありますか?
- A全て机上で学ぶ講義のため、実践の場は設けておりません。
- Q4有機の農業に関心がありますが、
農業経験は浅く知識がありません。
参加できますか? - A知識がなくても参加は可能です。
- Q5伊那谷地域外に住んでいますが、
参加は可能ですか? - A可能です。ただし、申込者多数の場合、会場での参加は将来伊那谷に移住して就農、もしくは農業にまつわる事業を予定している方を優先させていただきます。それ以外の方はオンライン(YouTube配信)にてご参加いただきます。予めご了承ください。